晩 餐 会

オレのブログって、晩餐(ヴァンサン)の取扱説明書みたいなもんだからな。

今を生きろ

凝りだすと長くなるから、短めにいきます

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二回連続胡散臭いリンク貼られたなと思わないでください。

人生で自分にとってのきっかけというか、マインドが変わるタイミングがあると思います。

僕にもいくつかそういったものがありますが、

↑の動画もその一つです。

 

当時の僕は前職で精神的に追い詰められていて、

毎朝吐きそうになりながら出勤していました。

自律神経失調症なこともあって、

満員電車で失神しかけたことも2回あります。

でも辞めたい辞めたいと思いつつ、辞めれなかったんです。

勿論経済的な事情や諸々の理由はありましたが、

一番は怖かったんです。

新卒で入った会社でしたが、3ヵ月もしたら辞めたくなっていました。

ただ、すぐ辞めることへの罪悪感、根性無しとみなされる不安、

何より辞めた後の事を想像できない恐怖即ち未来への恐怖がありました。

 

そんな時、↑の動画をたまたまYouTubeで見つけました。

視点が変わったんです。

今の会社に居続けなきゃいけない理由なんてない。

過去の範例というか、風習に流される必要なんてない。

ただ必要なのはこれからの時代を生きていく力。

 

それから、すぐにというわけではありませんが、

一つ一つ自分にできることを進めて行って、

今エンジニアのキャリアをスタートしています。

全てはこれからの時代を生きていく力をつけるためです。

 

少子高齢化という国自体の問題だけでなく、

より自由な海外との交流そして後進国の怒涛の経済成長といったグローバル化の影響は

もはやどんなド田舎に住んでいても逃れることはできないでしょう。

後生大事に貯めていた日本円が、今までと同じ価値を持つとも限りませんし、

東京の地価もどうなるものか分かりません。

 

信じられるのは自分だけです。

勿論周囲の支えがあってこそですが、あくまで一人で食っていく力が必要です。

このぬるま湯な日本社会がいつ沸騰するかなんて誰にも分らないのだから、

今できることをすることが大切なんです。

それは未来への対策としてではなく、

今すぐ強くなるための成長を求めることなんです。

 

↑の動画でホリエモン

「未来を悲観することはないです。未来は皆さんの心がけしだいだと思っています。

僕は老後のことなんて考えない。老後のことは、老後になってから考えましょう。

いくら準備してたって、50年後のことなんてわかりっこないですよ。~(中略)~

だから未来の事を考えることなんて意味が無い。」
と述べた後に

「未来には楽しい事しかないと思います。

それはどうやったら楽しくできるか。

それは今を一生懸命生きることです。~(中略)~

これから生きていく上で必要なことは、

僕は目先のことに集中することだと思います。

長期計画なんて関係ないんですよ。

まずそれをやってください」

と続けています。

 

僕の中学生時代の友人はこう言いました。

「今が楽しいを毎日続けたら一生楽しいじゃん」

これは刹那主義に似て非なるものなんです。

刹那の連続という、人生を線ではなく点で見る視点なんです。

浅い川の中に鎮座している、飛び石のような感覚なんです。

 

また僕の大好きな三島由紀夫はこう言っています。

*******

小説家にとっては今日書く一行が、テメエの全身的表現だ。

明日の朝、自分は死ぬかもしれない。

その覚悟なくして、どうして今日書く一行に力がこもるかね。

その一行に、自分の中の集合的無意識に連綿と続いてきた"文化"が体を通じてあらわれ、定着する。

その一行に自分が"成就"する。

それが"創造"というものの、本当の意味だよ。

未来のための創造なんて、絶対に嘘だ。

三島のいうことには未来のイメージがないなんていわれる。

バカいえ、未来はオレに関係なくつくられてゆくさ。

オレは未来のために生きてんじゃねェ、オレのために生き、オレの誇りのために生きてる。

******

 

未来は結果でしかなく、その結果は過程からしか生まれない。

ジョジョ5部のラストバトルはジョルノがディアボロに勝利することで幕を閉じますが、

このシーンにも似た解釈ができると思っています。

即ちゴールドエクスペリエンスという<経験>が、

キングクリムゾンの<結果>に対して勝利する。

もっと言えばゴールドエクスペリエンスレクイエムという<過程が続く>能力が

<結果>に対して勝利する。

 

勝利という言い方は極端かもしれません。

ですが資本主義社会では、結果が過程に勝るというのが

基本的な考え方だと思っています。

投資家の方が圧倒的に労働者より上ですよね?

それは苦労という過程ではなく発生した利益という結果だけが評価基準だからです。

 

僕は常に結果だけを求めてきた人間です。

今でもそのスタンスは変わりません。

しかし結果を求めるあまり、最短経路に固執したり、

不要と思われるものを切り捨ててきたりしました。

しかしこの頃、そんな生き方がしんどくなってきました。

頑張った割りに結果が出ないと尚更ですよね。

 

そして今を生きるということは、今この一瞬にある一期一会を、

遠回りでも不要に思えても泥臭く常に掬い続けることなのではと思い始めたのです。

何故なら結果だけ求めても望んだ結果が得られることの方が稀だから。

もし常に結果が出ることが分かり切っているなら、

今ではなく未来にリソースを注ぎ続けるでしょう。

当確の宝くじを買うようなものだから。

 

富野由悠季は「アニメ監督になりたいなら映画や演劇や絵画などアニメ以外の一流の芸術に触れろ」と言います。

また鈴木敏夫は「若者は夢を持つな。そんなどうなるか分からないことよりも、今目の前のことを情熱をもってやれ」とまで言っています。

 

僕は自由にこだわり続け、将来的な自由を掴む為に現職をスタートしました。

それは間違いだとは思っていませんし、今後の可能性も感じています。

 

しかし、例えば独立やフリーランスと言った

メディアで取り上げられることの多い形のライフスタイルばかりを羨望し、

何か本質的なことを見失っているのではないかとも思う時もあるのです。

 

一昔前、といっても僕が前職にいた2016年頃は

クラウドソーシングが今後のワークスタイルのスタンダードになる」

と言われていました。

法や制度等含めまだ整備されていないからかもしれませんが、

そこまで普及しているとは思えないのが現状です。

 

でもこれって、ただ単に普及が遅れているっていうわけでもないんですよ。

単価が低いんです。非常に。

で、クライアントによりますが、

低賃金のフリーに対して求めるハードルもなかなか高い。

根無しのぺんぺん草に一般会社員と同じレベルの責任を追わせるというのも変な話です。

(仲介業者がいるのである程度は責任の転嫁はできるかもしれませんが、

あくまで傭兵が集うギルド管理者でしかないので関与しないでしょう。フリーランサーの語源が傭兵ですしね)

 

会社という守ってくれる存在もない中、

安値で自分のスキルを買い叩かれる人もいるのが現状です。

(あくまで一例ですし、諸外国では同様ではないかもしれません)

賃金も安定しない、労働時間も安定しない(まあこれは本人の効率にもよりますが)、

福利厚生は皆無で社会的信用も弱くローンの審査も通らない

(この辺もそれを理解した上でフリーランスしてるとは思いますが)。

でも明日食う飯の種は稼がないといけない。

つまり、現代の小作制であることが露呈しつつあるのです。


リスクに対してリターンが見合ってない。

これは日本人が労働者を完全にナメきっていることに起因するので、

一朝一夕には変わることは無いでしょう。

そう考えると、僕がメディアから植え付けられた、

「理想の社会人生活」みたいなものは幻想か何かだったのではと気づくようになります。

 

日本の製品は安価で優秀、安価で美味しいが当たり前の世界です。

それは世界的に評価されてしかるべきですが、

結局それは数知れぬ労働者の犠牲の上になりっていて、

それを当然とする国民性が異常なのです。

僕は土曜日の夜に見る新宿の美しい夜景は

社畜たちの命の灯」

と教えられました。

 

僕はこの国が大好きですし、上記のような国民性を持っていることも事実です。

完璧主義かつクソマジメな日本人なら、

安価だろうと不良品売りつけるわけにはいきませんもんね。

何が言いたいかと言うと、ヨソでうまくいった事例があることとか、

ウチでもやればうまくいきそうっていうことも、

結局ウチでそうなるかと言えば違うっていうことです。

 

僕はオプティミストですが 、

こういう希望的観測は往々にして的外れなものになると思っています。

ちなみに声を大にして言いたいのは、

オプティミズムはムリヤリ全てを前向きに捉える陽キャな考えではなく、

 「まだマシ」と捉えるフラットな思想です。

ロクでもないけど救いが無いでもない、

そんな世界で起こることの一つ一つに大局的な良いも悪いも無いんです。

 

2年ちょっと前にチヤホヤされていた思想とか構想が、

陳腐化どころか煙たがられていくようなご時世です。

IT業界だからと思うかもしれませんが、
たぶんほとんどの業界にも言えることだと思います。

 

だからこそ未来の為に生きるんではなく、今の為に生きるんです。

変化のスピードはすさまじく、時流を読める人は一握りですし、

彼らもその流れの行く末まで見通す目は持っていません。

今は外的要因が多すぎるんですもん。

四方八方から風が吹き、地震も起これば海底火山も噴火する、

そんな荒れた海で波は読めませんし、読めても二手先三手先です。

 

だからいつでも時流に乗れるよう、今自分を鍛える。

できることから、海が近くにないなら丘サーフィンから始める。

ビッグウェーブはいつ来るか読めないものですが、

来た時には乗れるようになってないといけないんでね。

 

Syamuさんだって2014年を必死に生きたから、

今の大物YouTuber生活があるんだし。

 

「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」

全然短くねえじゃねえかお前んブログぅ!

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